X（Twitter）で効果的に情報を発信しようとするとき、投稿する「時間帯」はとても重要な要素です。なぜなら、ユーザーのアクティブな時間に合わせて投稿すれば、多くの閲覧やエンゲージメントが期待できるからです。
とはいえ、日々のアクセス状況やターゲットによって最適な時間帯は異なるため、一概に「この時間だけが正解」とは言い切れません。本記事では、一般的にXの利用が増える時間帯に加え、自身のアカウントで最適な時間帯を見つける方法をまとめました。
X（Twitter）の投稿時間が重要な理由
なぜ「投稿時間」がこれほどまでに注目されるのでしょうか？ビジネスアカウントが最適な時間帯を選ぶメリットを簡単に確認しましょう。
ユーザーのアクティブな時間帯に合わせると、反応が増えやすい
X（Twitter）は、ユーザーがリアルタイムで投稿を見つける仕組みが強いため、多くの人が利用している時間帯にポストを投稿するほど、目に触れる可能性が高まります。
特に企業アカウントの場合、限られたリソースで運用している方も多いので、投稿の「タイミング」を見極めるだけで効率的な認知拡大が見込めるでしょう。
エンゲージメントの向上につながる
いいねやリポスト、引用リポストなどは、ユーザーが投稿を見つけて初めて行われます。アクティブな時間帯を外すと、投稿がタイムラインの下へ流れやすくなり、結果的にエンゲージメント率が下がる可能性があります。
逆に最適な時間帯を狙えば拡散力が高まり、フォロワー増加、ひいては売上増加にもつながるのです。
スケジュール管理を最適化しやすい
社内で投稿の承認フローを回す場合でも、「今日は何時に投稿する」と前もって決めておけば、担当者同士でスケジュールを合わせやすくなります。予約投稿機能と組み合わせれば、主要な時間帯に自動で投稿することも可能です。
一般的にXが活発になる時間帯は？
ここでは代表的なデータを引用しながら、一般的にユーザーが多くアクティブになる時間帯を見ていきましょう。
朝・お昼・夜のピークが多い
総務省「令和５年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、
次の時間帯でSNS利用者が増える傾向があります。
- 通勤・通学前の朝7～8時台
- お昼休み前後の12時台
- 仕事や学校が終わった後の20～22時台
X（Twitter）に限らず、多くの人が休憩時間や終業後にスマホを見るため、アクティブユーザー数が高まりやすくなるのですね。
さらに、SocialDogの分析によると、
エンゲージメントの中でも特にリポストは、次の時間帯で多くなる傾向があるそうです。
- 6時台
- 12時台
- 18時台
ただし「自分のフォロワー」が最適解を握っている
ここまでの調査結果は全体傾向として有用ですが、実際にはフォロワー属性によって変わってきます。
たとえば学生が多いフォロワーなら深夜帯にアクティブな人が多いかもしれませんし、ビジネスパーソンが多い場合は通勤時間帯や昼休みがピークになるでしょう。一般論を参考にしながらも、自分のアカウント特性を見極めることが不可欠です。
狙うべき時間帯の見極め方
先述した「Xが活発になる時間帯」は、一般的な傾向を見るうえで非常に役立ちます。しかし、フォロワー構成が偏っている場合や、海外ユーザーが多い場合などは、これらの時間帯が当てはまらないことも珍しくありません。
最終的には「自分のフォロワーはどの時間帯にエンゲージメントしやすいか」を把握する必要があります。ここでは、簡単な分析手法やヒントを紹介します。
アナリティクス機能やSNS管理ツールを使う
X（Twitter）公式のアナリティクス（PCブラウザからアクセス）や、外部のSNS管理ツールを使うと、自分のツイートがどの時間帯に多くの反応を得たかが分かります。過去1～3ヶ月分の投稿データを見返し、いいね・リツイート・クリック率が高い時間帯を探ってください。
さらに、ツールによってはフォロワーのオンライン状況を推定するレポートが確認できるものもありますので、活用すると非常に便利です。
時差テストを実施して比較検証
初期段階では、平日7～8時・12時・20～22時に一通り投稿してみる、週末は昼から夜にかけて複数回投稿してみるなど、いくつかの時間帯で実験するのも1つです。
投稿本数が増えすぎない範囲で分散してみて、どの時間帯が最も反響が大きかったかを記録します。これを2週間～1ヶ月程度繰り返すと、おおまかな最適帯が見えてくるでしょう。
フォロワーの生活リズムや興味関心を考慮
自社アカウントのフォロワーが「どんな職種や年齢層なのか」「どんなトピックに反応しやすいか」を改めて把握することも重要です。
ビジネスパーソンなら出勤前・退勤後、主婦層なら朝食後や夕食後など、ユーザー特性によってアクティブになる時間帯の予測がしやすくなります。
具体的な分析手順
まず自分のフォロワーがどの時間帯にエンゲージメント（いいね・リツイートなど）を行っているかを確認して、自分だけの最適な投稿時間帯を徐々に見つけていきましょう
- 過去の投稿を時間帯別に分類して、エンゲージメント数を比較
- SNS管理ツールでフォロワーのオンライン状況を推定
- キャンペーンや投稿内容を変えながらテストしてみる
まとめ
X（Twitter）でより大きな成果を得るには、ユーザーが多くアクティブな時間帯に投稿することが不可欠です。一般的には「7～8時・12時・20～22時」などが注目されますが、最終的にはフォロワーの生活リズムに合わせることがポイントとなります。
ターゲットによって最適な投稿時間は異なるため、全体傾向を参考にしつつも、自身のフォロワーがエンゲージメントを行う時間帯を分析し、決めると良いでしょう。定期的にデータを見直し、変化に応じて投稿時間を修正していくことで、長期的なSNS運用の効果向上が期待できます。
